2018.07.11

FIVE FINDERS PHOTO FESTIVAL

FIVE FINDERS PHOTOGRAPHERS

現在の音楽シーンにおいて、重要なアーティストたちを多数撮影するカメラマン5名の写真展「FIVE FINDERS PHOTO FESTIVAL」が、7月4日より西武渋谷店にて開催されている。ライブ写真にフォーカスした今回の写真展では、三者三様に異なるライブ写真の方向性はもちろんのこと、ライブカメラマンとは何なのかを感じることができる構成になっている本展をレポートする。

「FIVE FINDERS PHOTO FESTIVAL」
■日時:2018年7月4日(水)~2018年7月16日(月・祝)
■場所:西武渋谷店Movida館6階特設会場

5名それぞれのカメラマンのファインダーと、「見つける」という意味の”Find”に”er”を付け、「探求者」との意味合いを持たせた”Finder”という造語から名付けられた「FIVE FINDERS」。青木カズロー、瀧本 JON…行秀、浜野カズシ、Viola Kam (V’z Twinkle)、ヤオタケシからなるFIVE FINDERSは、現在の音楽シーンにおいて重要なアーティストたちを多数撮影する第一線のライブカメラマンたちだ。

展示会場には5名それぞれの写真が展示された、それぞれのブースが設置されているのだが、写真の雰囲気や色味、切り取り方はもちろん、展示の仕方にも違いがあり、カメラマン個々のこだわりを見てとることができる。

今回被写体として展示されているアーティストは、RADWIMPSやONE OK ROCKをはじめ、マキシマム ザ ホルモン、UNISON SQUARE GARDEN、WANIMAなど超人気アーティストたち。まさにフェスのようなラインナップだ。ヒートアップするライブ会場の雰囲気や熱気、美しいライティング、そしてアーティストたちの気迫のこもった表情やふと見せる笑顔など、カメラマンたちが切り取った一瞬一瞬に、まるでライブ会場にいるような感覚を味わうことができる。展示会場の一角には来場者の直筆メッセージボードがあり、「またライブに行きたくなった」という言葉も多く見られ、展示写真から自身の行ったライブを思い出した人も多かったのだろう。

今回この写真展を開催するに至った経緯の一つとして重要なのは、もともと撮影しているバンドが大きくなる以前から5人は繋がっており、それぞれがカメラマンとして成長していくにつれ、バンドもフェスでメインステージをはるようなアーティストになっていった、という点だ。今ならそのライブ写真でも同じようにフェスティバルができるのでは、ということで「PHOTO FESTIVAL」という名前がついている。単にビッグ・アーティストのライブカメラマンを集めたわけではない、見えない絆ようなものが存在し、それがライブカメラマンの生き様にも触れられるような展示構成にも繋がっているように思える。

また会場内に設置されたモニターでは、ステージの真下はもちろん、モッシュやダイブが巻き起こるもみくちゃの客席、あるいはアーティストが演奏するステージの上に立ち、シャッターを切り続ける彼らの姿を追った映像を見ることができる。さらには、来場者がライブカメラマンになったかのような雰囲気が味わえる体験ブースも設置されている。ステージと客席最前列の柵の間にある、スタッフのみが入れるスペース。ライブやフェスによく行く人は、この場所でカメラマンを目にしたことがあるだろう。そこからカメラのファインダーを覗きステージや客席を見て、ぜひカメラマン気分を味わってほしい。

展示写真は一部販売されているほか、グッズの販売も行われている。開催から一週間、すでに多くの来場者で大盛況となっている「FIVE FINDERS PHOTO FESTIVAL」。ファインダーに映されたアーティストだけでなく、ライブカメラマンの生き様や、ライブ写真の価値を感じることができる。音楽ファンならずとも楽しめる写真展になっているので、ぜひ足を運んでほしい。

TEXT:LUCKAND
PHOTO:株式会社ジェムプロジェクター

<展示情報>

「FIVE FINDERS PHOTO FESTIVAL」
https://ffpf.site/

■日時:2018年7月4日(水)~2018年7月16日(月・祝)
■時間:午前10時〜午後9時※ご入場は各日閉場の30分前まで
■場所:西武渋谷店Movida館6階特設会場
■入場料:無料
■主催:西武渋谷店
■企画:FIVE FINDERS PHOTOGRAPHERS
■プロデュース:株式会社ジェムプロジェクター
■協賛:富士フイルム / 西武そごう

<FIVE FINDERS>

■青木カズロー / cazrowAoki
2009年よりライブを撮り始め、
以後その魅力に取り憑かれ撮影に没頭、現在に至る。
写殺の人。自分の写真を観た人を“殺られた”って思わせられるような圧倒的な1枚を追い求め日々全国殺影行脚を繰り返すライブカメラマン。
丸坊主にサングラスの巨人。
https://www.cazrowaoki.com/

■Viola Kam (V’z Twinkle)
香港出身。イギリスにて、ジャーナリズム / フィルム / メディアについて学んだ後、2008 年に日本に留学し日本語を学ぶ。写真なら言葉の壁を越えてたくさんの人に伝えられる、と、写真を独学。2016年からHIP LAND MUSIC Creative Division INT 所属。現在はライブをはじめ音楽関連の撮影を中心に活動中。
https://shadowviola.wordpress.com/

■瀧本 JON…行秀
三重県伊賀市出身在住
HOLSTEINと言うバンドの一瞬の煌きに心打たれ2004頃より全国のライブハウスで写真を撮り始める。
見たまんま感じたままを基本に無駄な事はせずその人その場の雰囲気を大切にしてその時その瞬間が鮮明に思い出せる写真を撮れるカメラマンで居たいと思っています。
https://www.instagram.com/ninjajon/

■浜野カズシ
1985年生まれ
独学で写真をはじめ現在に至る。
https://salon.io/hamanokazushi/top

■ヤオタケシ
大学在学中、当時既にライブハウスで写真を撮っていたジョン君と知り合い、写真の道に入りました
いつも楽しく撮影させてもらっています。できるだけ「偶然」を見落としてしまわないように気をつけています。
https://www.instagram.com/takeshiyao/

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