2016.11.11

未来の職人[クリエイター]たちの言葉

UNISON SQUARE GARDEN×Tシャツプリント職人&染め職人

USGの全国ツアー「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2016『Dr.Izzy』」の東京公演が、8月15日(月)、16日(火)の2Days、東京・中野サンプラザで行われた。この会場でのプレイは、2014年の年末以来、実に2年ぶり。中でも16日は台風の接近に伴い空模様も不安定。にも関わらず、先行物販開始の遥か前から既に会場の回りには、ニューツアーグッズを手に入れ、ライヴに挑む気マンマンのファンが大勢集まっていた。

「アーティストとの距離感がグッと縮まる瞬間がある」(鈴木さん・プリント暦7年 20代女性)

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ケイシ

作業中にすみません!インタビューさせてください!

鈴木

いいですよ(笑)

ケイシ

まずは、この業種で女性がやられているというところが目を惹きました。職人気質の男性ばかりの職場だろうと勝手に思い込んでいたもので…。

鈴木

珍しいかもしれませんね。今年で勤続7年になるんですが、それこそ私がこの仕事を始めた頃は、若い女性で、この職種に就いている方は周りでは、ほとんどいませんでしたから。

ケイシ

そんな中、どうしてこの職種を?

鈴木

学生の頃は美容師を目指していたんです。卒業後は有名な美容室で働いたこともあったんですが、カットするところまでは至らずに断念してしまって。しばらくは居酒屋等でアルバイトをしていたんですが、どこか悶々としていたんです。というのも私、昔から図工が好きだったこともあり、何かモノづくりに携わりたいなと常々思っていたもので。

ケイシ

その中で、このプリント業界を選んだのは?

鈴木

美容業界とアパレル業界は、近いところにあるんでしょうね。私の周りの美容業界にいた友達が、わりとアパレル業界に転職する人が多いかったんです。で、そこに特化して求人を探したところ、プリント工場の募集が目に入ってきたんです。

ケイシ

元々プリント業界の仕事内容は知っていて?

鈴木

全く知りませんでした(笑)。何にも知らずに門をたたき、ガムシャラにやっていたら、気付けば今に至っているって感じなんです。

ケイシ

アパレル業界の中でも、ある種、独特の技術が必要な職種でもありそうな…。

鈴木

そうなんです。それが故に、友達に話しても、なかなか理解してもらえないところもあって。外の人から見たら、地味な職種に映るのかもしれないし、実際、私も働くまではそういったイメージを抱いていました。だけど、実際にやってみると凄く楽しいんです。奥も深いし…。プリント=スポーツだと私は思っています。そして全身全霊を使った、まさに職人技。私の隣にお手本の師匠がいて、常に勉強させてもらってます。

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ケイシ

働いていて何か喜びみたいなものはありますか?

鈴木

たまに、職場で流しているラジオから、ちょうどプリント中のアーティストの曲が偶然にも流れてくることがあるんです。その瞬間は驚くと同時に、すごくテンションが上がりますね。”この人たちのTシャツを私、今プリントしているんだ!!”って。誇らしくなると同時に、距離がグッと縮まったようで凄く嬉しくなります。それまで雲の上の存在だったアーティストが、急に身近に感じられるようになるというか。カラオケに行って、その人たちの曲を歌ったりしちゃってますから(笑)。ユニゾンさんはまさにですね。

ケイシ

今後、このインタビュー記事を読む人たちに望むものはありますか?

鈴木

是非、現場(プリント工場)を見てもらいたいですね。一見、男性の職場的なイメージを持たれがちですが、実は女性でも職人気質を持って働くことができる場所だったりもするので。私も今では妹を誘って、一緒に働いています。正直、もっと若い人に、この仕事の楽しさや素晴らしさに気がついてもらいたいところはあります。とは言え、私の力ではなかなかそこまで届かないので、こういったメディアの力添えはホントありがたいし期待しています。このような職種があることを広めてもらい、そして楽しさを知ってもらいたいですね。

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ケイシ

期待していてください。がんばって伝えていきます!今日はありがとうございました!

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