「ライヴの雰囲気をお客さん一人ひとりで自由に楽しんで欲しい(髙野清宗)」

−今作を引っ提げてのツアーについてはいかがですか?

大森

『Mrs. GREEN APPLE』というアルバムができたので、各地で色々な人と出会いたいし、再び会いたいツアーにしたいです。とは言え、その会いに行くというのも重たい意味にならないツアーにしたくて。なのでライヴに行くという感覚よりも、なんか遊園地や友だちの家に遊びに行く、そんな気軽な感じで来て欲しいです。自分たちでも楽しみたいし、みんなもきっと楽しいことが好きだろうし。それを体現できるような空間にしたいし、ライヴにします。

藤澤

自由に踊れたり、自由にノれる空間づくりをしたいです。それこそ、これまでバンドのライヴに行ったことのない人たちも気軽に楽しめたり、特にルールもないので、僕たちの出すリズムに合わせて好きな風に楽しんでもらえるそんなライヴにしたいですね。

髙野

初めて披露するアルバム楽曲や新曲もあるので、そのリアクションや反応もとても楽しみです。ライヴの雰囲気をお客さん一人ひとりで自由に楽しんで欲しいです。

若井

アルバムが出てちょっと経って回ることもあり、みんなも聴き込んでくれているだろうし、自分たちも凄く楽しみです。この楽しみな気持ちを、ライヴ会場でみんなとシェアしたいですね。

山中

目で観て楽しんでもらうのはもちろん、身体全体で楽しさを感じ取ってもらえるようなライヴをしたいです。楽しさって空気や空間を通して伝わるものだと思っています。集まって下さったみなさんと一体となって楽しい空間を作り出せたらなと。

−色々なものが共有できるし、初見でも充分に楽しめそうなツアーになりそうですね。今春にはライヴDVD&Blu-ray『In the Morning Tour – LIVE at TOKYO DOME CITY HALL 20161208』の発売も予定されていますが、こちらは受注生産限定としてオリジナルのTシャツ付きでした(現在受付終了)。

大森

りょうちゃん(藤澤)が髪色がバンバン変わったり、おっさん(高野)の髪色だったり、キャラクター要素も強いバンドだと思うんです。そのキャラクターを上手くアメコミ風のデザインに落とし込んでもらいました。キュートというよりかはポップで。しかも力強いし、インパクトもあるんで凄く気に入ってます。

若井

僕、わりとライヴ中に舌を出していることがあるんですが、よく捉えているなって(笑)。まさかここまでディテールを見て描いてくれるなんて。

山中

一人ひとりのキャラクターをしっかりと捉えてもらっていて。表情もそのまんまだし。

大森

りょうちゃんの髪は実際にここまで多くないんで(笑)。親切に盛ってくれたんですね。

藤澤

(笑)しっかり元気ですよ、髪。

−当日のライヴのことは覚えていますか?

大森

楽しかったし、充実したツアーでした。思い描いていたものが実現できたツアーのファイナルでした。ライヴハウスも好きだけど、元々ああいう場所でやりたいバンドなんです。なので自分たち的には、逆にやりやすかったところはあります。

若井

どこを見てもお客さんがいる状況だったんで、それがテンションを上げてくれたところもありました。

−この映像作品の観どころを教えて下さい！

髙野

ミセスのライヴ感だったり、お客さんと一緒に遊んでいる場面が映像でも楽しんでもらえるところかな。

大森

最近の僕らのライヴは自由過ぎます(笑)。実はあの日も動きの打ち合わせは全くしてないんです。気づいたらああなってました(笑)。

若井

僕たちもあの日はのびのび楽しみながらライヴができましたからね。

大森

頭で考えながらやってたら、きっと動きが段取りっぽくなってただろうし。ぶっつけ本番でした。なのでDVDを観返して「あっ、あの時、俺、あんなことやってたんだ…」と改めて気づくところも沢山ありました(笑)。

−4月22日の埼玉から初のホールツアーが始まり、5月19日には東京国際フォーラムワンマンライヴですね。

大森

楽しみです。僕、個人的にホールでのライヴを観たことがないんです。知識がない分、セオリーに捉われない、自分たちらしいライヴがそこでできそうな気がしています。ライヴハウスとはまた違った熱量が飛び交うだろうし。いいエネルギーを持った、いいアルバムができたので、それを純粋に放出したいなって。来て下さるみなさんもホールだと構えず、難しいことを考えずに是非来て欲しいです。ホールと聞くとどうしても堅い印象を思い浮かべがちだけど、そんなことないライヴにしますから。

藤澤

ホールはどの席からも見やすいじゃないですか。僕たち自身もどの瞬間瞬間もちゃんとみんなが楽しめるようなものを届けられたらなと思ってます。

若井

これまで演ってきたライヴハウスとはまた違った環境なので、自分たちでもどうなるか分からないぶん、逆にめちゃめちゃ楽しみですね。たぶん気づいたら色々なことをやっちゃってるんだろうな(笑)。

髙野

ライヴハウスはライヴハウスの楽しみ方や雰囲気があると思うんですが、逆にホールではスペースが広がった時に自分たちの本領が発揮されると思うんです。演出面でもこれまで以上に凝れるだろうし。そういう所もお客さんにも楽しんで欲しいし、自分たちでも楽しみたいです。

山中

立っても楽しめるし座っても楽しめる。そんな自由に楽しんでもらえる中、自分たち的にもお客さん的にも新しい楽しみ方が発見できることに今からワクワクしています。

−楽しみにしています。本日はありがとうございました！

大森・若井・藤澤・山中・髙野

ありがとうございました！

Mrs. GREEN APPLE -COMMENT MOVIE-

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INTERVIEW&REPORT：ケイシ
TEXT：池田スカオ
FACTORY PHOTO：西槇太一
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