2019.07.01

mummy mummy

BIGMAMA



Art Director & Designer : Akiyuki Isawa(Isawadesign)
Photographer : Daiki Katsumata

mummyとは「ミイラ」の意味。そして、そのミイラの持つホラーテイストを、あえてキュートさをまとった幼女性のあるモデルとを結びつけることにより、それがどこかダークファンシーさを醸し出しているのも興味深いジャケットだ。

アートディレクションやデザインを手掛けたのは、長野と東京を中心にCDジャケット、広告、パンフレット、ロゴなど幅広くディレクション&デザインをしている伊澤デザイン事務所の伊澤 亮之によるもの。BIGMAMAのここ最近のシングル「Strawberry Feels」、そしてアルバム『-11℃』も彼の手によるものだ。

同じモチーフながら限定盤、通常盤と違ったストーリーと対照的なコントラストを見せている今回のジャケット2種。限定盤の方は、やや毒々しい赤を背景にすっきりしない緑のワンピース姿のミイラ然とした、こちらは包帯で囚われてる像。はたまた通常盤はその逆で緑をバックに赤いワンピース。こちらは囚われてはいない。そして、物語が結びつくのが両ブックレット表4や裏ジャケット。片や多少の距離のある2人と、近くなり、結びつく2人がそれぞれ映し出されている。この辺り今作タイトル曲のタイアップでもあるドラマTVドラマ『賭ケグルイ』の女の園感やその先を彷彿とさせ興味深い。

 

ビートと歌詞のレトリックさがこれまで以上に特化された感がある今回の彼らのニューシングル。メゾッドや方法論は違うが海外のヒップホップやラップアーティストとのシンパシーも全体的に感じる。TVドラマ『賭ケグルイ season2』の主題歌でもあるタイトル曲は、ビックビート然としたゆったりとした16ビートの上、フリースタイル気味のスウェイな感じも交えたボーカリゼーションと歌も印象的なナンバー。歌詞もこれまで以上に韻とレトリックが交えられ、AメロBメロでのズブズブ感に対して、サビで現れるダイナミズムにどこか救われた気がする。M-2の「吸血鬼はAB型がお好き」は16ビートの刻みの上、トリッキーな歌詞のユニークさも特徴的な楽曲。頭の中だけでなく一度歌詞を図化し、なぞっていくとまた一つ違った物語へと誘われるようなナンバーだ。これまでも歌詞のレトリックには定評のあった彼らだが、今回はよりそれが進化したものとなった。ということも含めて、是非ブックレットでその答え合わせをすることをお勧めしたい。

 

 

BIGMAMA「mummy mummy」

Director : Tetsuo Inoue

 

なまめかしいオイルアートによる背後の映像と、ドレスアップされた姿で魅せる新体操の優雅さの融合が、まさにこの楽曲、ひいてはBIGMAMAの音楽性全体の本質を表しているかのようなMVだ。
同曲の持つAメロBメロでのダークさを交えたズブズブはまっていくかのような面と、そこを抜け現れるサビでの開放さを伴ったビッグビートの雄大さと優雅さの同居を見せる同映像。それがラストに向かうにつれ、融合していく様が上手く描かれている。
手掛けたのは、数々のMVを作り出してきた、クリエイティブプロダクションCOLOURFIELDの代表でもある映像ディレクター井上哲央によるもの。

TEXT : LUCKAND編集部

BIGMAMA OFFICIAL HP

http://bigmama-web.com/

 

BIGMAMA

New Single「mummy mummy」

MBS/TBSドラマイズム「賭ケグルイ season2」主題歌

★初回限定盤(CD+DVD)
UPCH-7484
¥1,800(;tax)

1. mummy mummy
2 . 吸血鬼はAB型がお好き
3. Wolfgang in the moon

DVD:「mummy mummy」
Music Video & Making-of Video

★通常盤(CD)
UPCH-5959 CD

購入はこちら

BIGMAMA 「Roclassick tour 2019」

2019年10月9日(水)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2019年10月10日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2019年10月17日(木)東京都 渋谷CLUB QUATTRO

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