2019.06.10

TODOME

MOSHIMO



Creative Director : 加藤晴久(LUCK’A Inc.)
Art Direction & Design : 保坂拓(LUCK’A Inc.)
Model : 花之枝しほり
Photographer : 後藤壮太郎

ここ最近のMOSHIMOからうかがえる、バンドのイメージやサウンドの移行。それに伴い、従来のCDのアートワークに見られた、比較的キュートだったイラストや少女マンガ路線とはガラリと変わり、アーティストロゴやCDジャケットデザインやアートワークの刷新され具合も、今作の特徴の一つと言える。
えっ!?

全体的に毒々しい赤を基調とした色使いは、女の子なんだけど、ピュアなだけではないちょっとドロドロとした面も歌っている今作とベストマッチを見せている。

今回のコンセプトは「メ」、タイトルのTODOME=トドメの「メ」であり、「目」であり、「眼」だ。ジャケットを覆う赤い帯は目を片目を隠すことで、もう一つの片目はしっかり見ていることを表しているようであり、ブックレットの中の被写と共に見えないふりをしているだけで、じっかりと見ているとの女心が現れているようにも映る。

ちなみにこのジャケットのモデルさんは、MOSHIMOのボーカルの岩淵さんが、たまたま美容室で隣の席でカットしていた際に、この人だ!!ときて、いきなり声をかけて、快諾してもらったとのこと。そのあと実際にモデルさんとしてお仕事をしていることを知ったとか。

前作から今作にかけてバンドにとって方向性や音楽性、覚悟や決意も含めて、かなり過渡期であったことが伺えるアルバムだ。それはまさに変ったのではなく、「覚醒」したと称しても過言ではないほど。そう、MOSHIMOのニューミニアルバム『TODOME』は、これまでの自身にトドメを刺し、「ライヴバンドMOSHIMO」として次のフェイズへと向かう為にも大変重要かつ必要な1枚となっている。

今後、自身の中から溢れ出る本質を素直に真摯に歌っていく覚悟と誓い、ライヴバンドとして生きていく決意と立証でいっぱいな今作。ボーカル岩淵紗貴の実体験が主なのはそのままに、そこから感じたこと、今だから言える本音や想いが赤裸々に紡がれ、音像化されている。それはまるでその歌に込められた想いが可視化されたかの如し。ハードエッジなロックサウンドに乗せて放たれる歌たちは、リアリティや心底の想いが込められている分、逆にこれまで以上に多くの聴き手の気持ちを重ね、代弁歌となることだろう。

MOSHIMO「ヤダヤダ」

Direction : 一瀬貴之(MOSHIMO G.)

 

MOSHIMOのニューアルバム『TODOME』より、最新のミュージックビデオがこちら。このMVはメンバーの手により、撮影から編集まで全て行われたもの。ディレクターはギターの一瀬貴之が務めた。
アルバム中、もっとダーク面やスリリングさが表に出た、ストイックなロックバンドMOSHIMOが楽しめる同MV。黒を基調に夜をシチュエーションに、街の徘徊シーンやビルの屋上での演奏シーンを上手く交え展開される内容は、映し出されるリリックと共に、メンバー自らが主観性を元に、自身が最も打ち出したい面や方向性を打ち出し、さらけ出しているようで、これからの彼女の今後への意思表示をも感じさせてくれる。

TEXT : LUCKAND編集部

MOSHIMO Official Site

http://band-moshimo.net

MOSHIMO

『TODOME』

LACD-0297
¥2,000(+tax)

購入はこちら

1.電光石火ジェラシー
2.ヤダヤダ
3.釣った魚にエサやれ
4.Yankee
5.いいじゃん
6.美女と野獣の逆はないよね
7.浮気をするならバレずにやれよ

MOSHIMO EARLY SUMMER ONEMAN TOUR 2019「猫かぶるのヤメマシタ」

6月15日(土)【名古屋】ell.FITS ALL
6月16日(日)【大阪】梅田Shangri-La
6月29日(土)【新潟】GOLDEN PIGS BLACK
7月19日(金)【東京】マイナビBLITZ赤坂
7月22日(月)【熊本】B9.V2

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