Art Direction & Design : Akiyuki Isawa(isawadesign)
Cover Photographer : Daiki Katsumata

初回限定盤は曲毎に独立させたチェンジングジャケット仕様。今回収録の3曲のそれぞれ用のジャケットが組み込まれており、各裏には各曲のリリックも記されている。Now Playing中はもとより、気分によりジャケットも変えられるのも、今回のシングルが3曲入りながら、それぞれ表題曲でも通用するほどのクオリティと存在感を有している各楽曲とリンクする。また、「美味しそうだけど、よく見るとグロテスク」(金井)の言葉通り、そのイチゴペースト同様、彼らの甘くて美味しいだけではない感までも伝わってくるようで面白い。

メロディックパンクにヴァイオリンを融合させた独自の音楽性を出自に、作品毎、繰り返するライヴ毎に様々音楽的発展を遂げてきたBIGMAMA。そんな彼らのメジャーリリース第一弾シングルは、まさに「ヴァイオリンのいるロックバンド!!」の面目躍如な１枚に。あえてリスタート感や今だから出来る出自のリビルドを誇り高く、気高く響かせているタイトル曲を含めた全3曲入り。M-2.の「POPCORN STAR」では、ポップさと物語性。M-3.の「Donuts killed Bradford」では、スリリングさや不穏さやストイックさを、これまでと現在、そして今後を伺わせてくれる、まさしくこれからも突き進んでいく狼煙のような１枚と言える。

BIGMAMA「Strawberry Feels」

Director : Makoto Kawamura(air vision networks)

「このMVを最初の30秒まで観てもらえれば、自分たちのことが分かる」(ボーカル金井政人)とメンバー自身も語るように、彼らの真骨頂とも言える「バイオリンのいるロックバンド　BIGMAMA」が何たるか？が一目瞭然なMVだ。ヴァイオリンを有しているが故の優雅さやエレガントさ、バンド的な躍動感と勢い、甘いメロディや歌声ながらも、歌詞内容はどこか毒やグロテスクさも擁している。そんな彼らの音楽性を、あえてシンプルなシチュエーションの下、ものの見事に描いている１本だ。

TEXT ： LUCKAND