2019.07.02

ポストヒューマンNo.5

嘘とカメレオン



Art Director & Designer : 木山健司(PERMANENT)

タイトル『ポストヒューマンNo.5』の世界観を上手くジャケットデザインに落とし込むことに成功している今作。手掛けたのは過去The Pillowsやカミナリグモ、noodlesやTHE PREDATORS等のジャケットを手掛け、東京カランコロン等のMVも担ったPERMANENTの木山健司がアートディレクションを務めた。

そんな中、今作の特筆すべきはブックレット内部。まるで、人の夢の中のように時系列も空間性も自由にいったりきたりをしているかのように各ページ毎に、そのリリックの文字流しや配置、フォントの種類まであえてまちまちにデザイン。それらは楽曲同様、どこか一つ一つの夢のシーン彷彿とさせている。

初回限定盤はスリーブ・ケース仕様となりグレーを基調にしたカラー。それを取ると通常盤としてオレンジ色のジャケットが現れるもの。スリーブの脳の部分だけ若干の銀箔を使っているポイントも面白い。

 

一聴した瞬間から、これまでとは違った成長を感じた。進化や更なる高みへの誘いというよりかは、むしろ広がりと例えた方が似合う、かなり歌が中心となり、いい意味での聴きやすさと親しみやすさを今作からは感じたのだ。これまでの集大成を前作アルバムで表せたとしたら、今作は完全に自身をそこからまた次のフェイズへと引き上げることに成功した1枚。前作リリース後に行った全国ツアーにて感じた不足部分や強化が必要な部分が楽曲に落とし込まれ、タイアップもあり、より幅広い人たちが耳にする可能性も前提に、より歌を分かりやすく伝えることに成功。これまで以上の入り口の間口の広さを感じる。

これまで以上の聴き手の幅や層の広がりが期待できる今作。彼ら特有の変幻さと多彩さ、そして各楽器のリード性や歌のチャームはそのままに、更に整理され、メリハリやコントラストと共に、より凄いことやっていながらも、それが分かりやすく親しみやすい伝わり方が成されている全7曲だ。

 

 

嘘とカメレオン「パプリカはポストヒューマンの夢を見るか」

Director:川﨑龍弥(isai Inc.)

 

なんか幻想的で神秘的な映像で、かなり楽曲とマッチしているんだけど、はたしてこればどこ?なMV。これこそ「誰もMV撮影では使わない場所とのコラボレーション」とのリクエストに応えるべく山梨県にある観光スポット・幸せの丘ありあんす内の象牙彫刻美術館をメインに撮影されたもの。一つ一つがかなり高価な象牙細工のショーケースの合間合間に各メンバーがフォーメーション。どれもが、えっ?これが象牙?!と見まごうばかりの芸術性と神秘性がたっぷりなシチュエーションと、独特のライティングによって非現実的な空間での疑似ライヴを体験することか出来る。
ちなみにこのMVの撮影は4月。にも関わらず異常気象で外は雪が降っていたという。

TEXT : LUCKAND編集部

嘘とカメレオン OFFICIAL HP

https://usokame.com/phno5/

 

嘘とカメレオン

New Mini Album『ポストヒューマンNo.5』

嘘とカメレオン
MINI ALBUM「ポストヒューマンNo.5」
2019.05.29 RELEASE

-CD-
01 パプリカはポストヒューマンの夢を見るか
02 ルイユの螺旋 (ドラマ「絶対正義」主題歌)
03 ミイラ・コード
04 とある男の記録
05 パラダイム4210
06 Upius
07 societal sanity

-CONTENTS CARD- <初回限定盤>のみ封入
VIDEO – 『パプリカはポストヒューマンの夢を見るか』Music Video メイキング映像
RADIO – 『ポストヒューマンNo.5』スペシャルトーク番組
PHOTO – 『はじめてのおつかいツアー ~ひとりでできるもん!~』全公演クイックフォトレポート

<初回限定盤>
CD + CONTENTS CARD
スリーブケース仕様
¥2,778(+tax)
KICS-93794
購入はこちら

<通常盤>
CD ONLY
¥2,037(+tax)
KICS-3794
購入はこちら

初全国ワンマンツアー 「はじめてのおつかいツアー ~ひとりでできるもん!~」

7月5日(金) 東京 LIQUIDROOM

RECOMMEND

記事はありませんでした