2018.12.23

ザ・シサ

筋肉少女帯



Jacket Cordination : 加藤晴久(LUCK’A Inc.)
Jacket Illustration :柳田成美(LUCKON GRAPHICS)
Art Direction&Design : 山本亜紗加

今回のイラストを担当したデザイナーはかれこれ15年来の筋少のファン。当然、歴来の彼らのテイストは熟知している上で、今年のメジャーデビュー30周年を踏まえ、あえて彼らや彼らの多くの人がイメージに持っているであろうバンドのテイストを踏襲した形でイラストに落とし込んだという。

額縁の中、奇妙な絵画が飾られた、その世界観は、まさに収録曲の「衝撃のアウトサイダー・アート」って、実はこういった絵だったのではないか?と想起させるものがある。

今回は通例よりもタイトルも短いこともあり、真ん中に大きくドンと配置。しかも、そのフォントのおどろおどろしさや乱歩奇譚的な感じがいかにも彼らの世界観とのマッチを見せている。赤をショッキングなアクセントとし、全体的にプロレタリア的、もしくはロシア・アヴァンギャルド時代の絵画風なタッチも筋少の世界観を崩すことなく、且つ拡大させていることに成功している。

そのジャケットデザインが落とし込まれたツアーグッズのTシャツ

 

同トートバッグ

このアルバムのM-3に「衝撃のアウトサイダー・アート」という曲がある。そして、この曲こそ、そして歌われている「この絵にはクレイジーな美が揺れる」のフレーズこそが、今作を通し伝えたかったことにして、今年メジャーデビュー30周年を迎えた彼らのパブリックイメージや、実はそうではない、聴いたら分かる本質のような気がする。タイトルは『ザ・シサ』。シサ=視差から取られたとのことだ。美意識の違い、価値観の違い、倒錯した美意識、そこを問うようなアルバムにして、彼らがずっと世間から目されていたパブリックイメージとも言える。
30年前の彼らにはエディと言う名うてのピアニストも在籍しており、彼も当時の音楽性の特性の一旦を担っていた。その時期を彷彿とさせる曲も幾つかあり、最新鋭にして、やはり30年間の縮図感溢れるアルバムだったりもする1枚。

筋肉少女帯「オカルト」

今回のニューアルバムの中にもオーケンらしい「真理」が幾つも歌われているのだが、その中でも、特に最も真理をついているのが、この「オカルト」ではないだろうか。元々筋少の歌には片想いや憧れ、禁断の恋の類の歌が多い。そんな中、この曲は人類を救うべく与えられたその一度だけ起こせる奇跡を、こともあろうに片想いを成就させる為に使ってしまうのだから…。でも、その気持ち凄く分かる!!恋や愛しい人は自分の中で時として何よりも重い時がある。そんなことを思って聴きながらも、このMVはその辺りとはほぼリンク性なし。ライヴ演奏シーンを中心に、UMAやUFOや超常現象や不可解な事象の映像が、どこかで見たことがあるTV番組を彷彿とさせるインサートされた映像を交え、一聴、センチメンタルでキュンとさせる話を全部「これぞ筋少!!」との力業で持っていっている。まさしく彼ららしいトラジコメディなMVと言える。

TEXT : LUCKAND編集部

筋肉少女帯 HP

https://eplus.jp/sys/web/king-show/index.html

筋肉少女帯

『ザ・シサ』

■初回限定盤A
(CD+BD)TKCA-74724
¥5,400(+tax)
BD:筋少動画02
購入はこちら

■初回限定盤B
(CD+DVD)TKCA-74725
¥4,860(+Tax)
DVD:筋少動画02
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■通常盤(CD)
TKCA-74726
¥3,000(+Tax)
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【徳間ジャパンコミュニケーション】

2018年10月31日 発売

1. セレブレーション
2. I,頭屋
3. 衝撃のアウトサイダー・アート
4. オカルト
5. ゾンビリバー ~ Row your boat
6. なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?
7. 宇宙の法則
8. マリリン・モンロー・リターンズ
9. ケンヂのズンドコ節
10. ネクスト・ジェネレーション
11. セレブレーションの視差
12. パララックスの視差

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