2018.02.06

ラブソングフォーディストピアシティトーキョー

KFK

Art Direction&Design:とんだ林蘭

海外アーティストの作風を感じさせるユニークなタッチのドローイングやペインティング、コラージュで木村カエラ、東京スカパラダイスオーケストラのグッズデザインや、ファッションブランドMIHARAYASUHIROとのコラボなど、幅広い活躍のとんだ林蘭。ヤン・シュヴァンクマイエルのアニメーション作品に影響されコラージュを始めたとんだ林の作品には、肉や目玉焼き、バナナなど食べ物の写真が多く使われ、今回も表紙の分厚い肉の塊が印象的に配置されている。今作では音源にサンプリングを多用していることから、切り貼りという意味で手法が似ているコラージュでデザインされた。 テキストの切り貼りや、表4・バックインレイ・盤面に施されたチープな黄緑も魅力的な味わいを見せる。以前からとんだ林作品のファンだったカネココウタ(Vo,G)が展示会まで出向き、ジャケットデザインを直接交渉。カフカからKFK(読み:ケーエフケー)へ改名し、新たなサウンドでスタートを切った彼らのジャケットデザインとして、かなり面白い幕開けとなっているだろう!

<カフカらしい>音楽の呪縛に囚われていたと感じていたメンバーは、先にも述べた通り、昨年12月にカフカからKFK(読み:ケーエフケー)へ改名。初の試みとしてドラムを全て打ち込み。ベースもPCで作成した音を軸にし、サンプリングを多用。 マスタリングエンジニアにはKFKが敬愛するニュー・オーダーを始め、著名アーティストを手掛けるAbbey Road Studiosのフランク・アークライトを起用。エレクトロとギターロックに加えダブまで融合させた「私はもう気にしない」や、IntroーVerseーBridgeにヒップホップを織り込んだ「M i s s i n g」。ヴェイパーウェイブまで取り入れた「Neo Tokyo // 気象情報」など改革は挙げたら切りがない。カオスなまでに今、やりたいことを吐き出した音は荒削りで面白い!熟れ感ほどつまらないものはないのだから。「カフカよりもっと大きな、好きなものを好きなだけ持ち込める場所。そんなワクワクする場所を探して、辿り着いたのは全員一致で『KFK』という場所だった」と語る彼らの言葉を借りるならば、KFKというワクワクする音の海に溺れるのも一興だろう。

TEXT : 秋山 昌未

KFK

http://wearekfk.net/

New Mini Album

『ラブソングフォーディストピアシティトーキョー』

UKDZ-0191
¥1,620(tax in)
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01.私はもう気にしない
02.M i s s i n g
03.Falling Butterfly
04.いたって普通
05.Neo Tokyo // 気象情報
06.せたがや・とわいらいと

2018年1月24日(水) Release

LIVE

KFK CLUB ONE-MAN TOUR 2018【7 DYSTOPIA CITIES】

3月31日(土)宮城県 NeoBrotherZ
4月6日(金)北海道 Sound Lab mole
4月13日(金)広島県 club cream hiroshima
4月14日(土)福岡県 UTERO
4月20日(金)愛知県 Live & Lounge Vio
4月21日(土)大阪府 心斎橋CLUB DROP
4月29日(日・祝)東京都 渋谷WOMB

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