2017.07.30

愛のクウチュウ戦

クウチュウ戦

Illustration : 土持晋二
Photography : 西田香織
Design : 増田大地(enographica)

ジャケットや中のブックレットのイラストは、情景の断片を切り取っているようで、それらはどこか原風景の断片を感じさせる。はっぴいえんどから連綿と続く、風街(想い出の中の都市の原風景)を思わせるイラストだ。また、そこに妙なポップさのあるイラストが交わり、彼らの音楽性のような絶妙なミックス具合を感じさせる。
新アー写にも使われているバックインレイの大船駅近くで撮られたと思しき写真も、妙な昭和の近未来感と、海外の人が思い描く日本像を表しているようで興味深い。


クウチュウ戦の魅力の一つは、目まぐるしい曲展開や変調、各パートの超技巧プレイといった欧州のブログレシヴロック的なサウンドと、1970年代日本のフォーク・ミュージックにも似た抒情や湿り気を帯びたメロディラインの融合にあった。ところが今回は、そのメロディラインや歌がどこか洗練され、シティポップ的な要素や都会的な軽さへの移行が伺える作品印象を受けた。逆にそれらは、良い意味でこれまで以上に幅広い人がよりとっつきやすく、間口の広さにもつながっている。特にその辺りは、既発曲の最録された「アモーレ」や「白い十代」を聴けば明白だ。
<凄い音楽なのにポップ>。彼らの信条でもあるそんな音楽性が自己更新されたかのような1枚だ。

「ユートピア」クウチュウ戦

監督 : 加藤マニ

幅広い世代のミュージックラバーたちをその唯一無二の世界観で魅了する“平成のビューティフル・ロックカルテット”クウチュウ戦の“街に向けたlove & hateとその先”を歌った「ユートピア」のMV!監督は「光線」「ぼくのことすき」「インドのタクシー」「セクシーホモサピエンス」と、彼らの過去4本のMVを制作した鬼才・加藤マニ。クウチュウ戦×加藤マニのタッグがバーストした、美しきディストピア≒ユートピアの世界。

クウチュウ戦

http://koochewsen.onamae.jp

1st Love Album

『愛のクウチュウ戦』

PTAL-0001
¥2,000(+tax)
購入はこちら
PTA

2017年6月14日(水)Release

01. セクシーホモサピエンス
02. ユートピア
03. テレパス
04. アモーレ(2017ver.)
05. コメット氏の場合
06. 白い十代(2017ver.)
07. 愛去ってhealing

LIVE

 

『夏福2017 後夜祭 ~君となつふく~』
8月04日 (金)大阪・福島LIVE SQUARE 2nd LINE

『愛のクウチュウ戦』レコ発ワンマン
“クウチュウ戦のfirst love tour 2017”
9月15日(金) 大阪Live House Pangea
9月16日(土) 名古屋CLUB ROCK’N’ROLL
9月28日(木) 新代田FEVER

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