Jacket Design : 司城智恵美

線香花火のパチパチとした、か細い火花と、ゆっくりと広がっていく淡い色をまとった雲煙が、どことなくはかなさと永遠性を感じさせるジャケットも特徴的。実は、これが「線香花火」のMVとも連動していたりする。

司城智恵美(VENIR/ヴェニール)
グラフィックデザイナー。1989年福岡生まれ。 福岡コミニュケーション専門学校グラフィックデザイン専攻卒業後、 広告代理店勤務を経て、現在はVENIRにてグラフィックデザイナーとして勤務。

両A面シングルである今作。「線香花火」はagehaspringsの玉井健二と久々にタッグを組んだ楽曲。MOLの作り出す歌世界を、大げさ過ぎず、きちんと可視化させたagehaならではのキラキラとした音演出も特徴的だ。線香花火の刹那と、その開花時間の短さと人生の愛おしさをなぞらせ、故にしっかり輝かせたものにしなくてはならないと響いてくる。
また、12弦アコギのギターとカウパンクノリのリズムも牧歌的で雄々しい「乱舞ランデブー」、M-3.には前バンド名時代の楽曲のアコースティック・バージョンを収録。こちらはよりネイキッドに伝えられ、より胸にグッとくるものとなった。彼らの歌の根底にある生命力を感じさせてくれる全3曲だ。

Producer：野村mitsu光宏(合同会社M&S)
Directer：樋口国孝(光和)
Video Director：藤永侑樹

線香花火のはかなさと刹那、そして、輝いている様や、燃え尽きるまでの生命力が、ジャケットにも描かれていた雲煙と共に永遠性や無限性を感じさせるMV。特にサビの部分での至福の光に包まれているかのような映像処理は一見の価値あり。